マイツール便利技

項目行が曜日のカレンダーを作る


MWM編集局



マイツールのCALE命令を使うと、1ヶ月ごとのカレンダーを作ることができます。
ただし、データを入力するための表形式となっているので、縦長のカレンダーとなります。

今回は、市販のカレンダーのように、項目行に曜日を取ったカレンダーの作り方を説明します。

・元になるカレンダーをCALE命令で作る

元になるカレンダーを、CALE命令で1ヶ月分作成します。
その際、横の長さを110桁、3列目の桁数を8桁にします。
1. CALE命令を実行して、作成するカレンダーの年月を指定します。

  CALE[Enter]

2. とりあえず今月のカレンダーを作成する場合は、[Enter]キーを6回押します。

  [Enter](作成する表は1カ月)
  [Enter](作成するのは今年)
  [Enter](作成するのは今月)
  [Enter](1日から表示)
  [Enter](日付と曜日を付ける)
  [Enter](日付のセットは縦(列)方向)

作成する年月を指定する場合は、「作成するのは何年ですか」「作成する月は」のメッセージで、希望の年月を指定してください。
3. 横の長さを110桁にし、3列目の桁数を8桁にして、CALE命令を終了します。

  110[Enter](横の長さは110桁)
  8[Enter](3列目の桁数は8桁)

・形を変える前の下準備

CALE命令で作成した1ヶ月のカレンダーを、項目行に曜日を取ったカレンダーにする前に、下準備として、3列目に日にちを、1列目に週単位の連番を付けます。
 
1. カレンダーの3列目に、日にちを付けます。
ここでは、NUM命令を使ってみます。

  NUM[Enter]
  [Enter](画面の表に連番を付ける)
  3[Enter](3列目に連番を付ける)

 
2. 1列目に連番を付ける前に、DR命令で、小数点以下の桁数を0桁、計算結果を切り上げに変更します。

  DR[Enter]
  0[Enter](小数点以下の桁数は0桁)
  3[Enter](計算結果は切り上げ)

3. SEQ関数を使って、1列目に週単位の連番を付けます。
連番の開始番号は、1日の曜日によって変わります。

  日=1  月=2  火=3  水=4  木=5  金=6  土=7

ここでは、1日が水曜日ですので、連番の開始番号は「4」です。

  SEQ[4,1]/7=C1[Enter]

開始番号を指定する変わりに、Z38変数に代入されている1日の曜日を示す数値を使うこともできます。
この場合、「SEQ[Z38+1,1]/7=C1」と入力します。

・項目行に曜日を取った形にする

日にちと週単位の連番を付けたら、次は項目行が曜日となった形に変えます。
ここでは、TM命令を使って形を変えます。
 
1. TM命令を実行して、縦軸に1列目の週単位の連番を、横軸に2列目の曜日を指定し、3列目の日にちを数値集計します。

  TM[Enter]
  [Enter](画面の表を集計)
  1[Enter](縦軸は1列目)
  2[Enter](横軸は2列目)
  1[Enter](集計方法は数値)
  3[Enter](3列目を集計)
  [Enter](1行の長さは変更しない)

 
2. DC・DL命令で、日付の列と合計の行・列を削除します。

  DC[Enter]
  H,T[Enter](先頭行の「日付」と最終列の「合計」を削除する)

  DL[Enter]
  T[Enter](最終行の「合計」を削除する)

3. 日曜日列が先頭となっていない場合は、日曜日が2列目となるようにMC命令で移動します。
ここでは、日曜〜火曜までの列を水曜の前に移動します。

  MC[Enter]
  5−T[Enter](6列目から最終列までを移動)
  H[Enter](先頭列の前に移動)

・体裁を整えて見やすくする

ここまでの作業で、項目行が曜日となったカレンダーができました。
このカレンダーを、月間予定表として使う場合は、空白行や罫線を引いておくと使いやすくなります。
 
1. ACMC命令で、キーごとに空白行を挿入します。

  ACMC[Enter]
  [Enter](計算するページは画面)
  1[Enter](1番目のキー列は1列目)
  [Enter](2番目のキー列は指定しない)
  [Enter](計算場所は指定しない)
  I[Enter](キーごとにスペース行を挿入)
  [Enter](結果の書き込み先は画面)

2. ILS命令で、最終行の次にスペース行を1行挿入します。

  ILS[Enter]
  T+1[Enter](最終行の次を指定)
  1[Enter](スペース行数は1行)

3. DRC・DRL命令で、縦・横の罫線を引きます。

  DRC[Enter]
  [Enter](すべての列の前に横罫線を引く)

  DRL[Enter]
  8,10,12,14[Enter](8,10,12,14行目の前に横罫線を引く)

4. SETP命令で、土・日の列に色を付けます。

  SETP[Enter]
  3[Enter](色の指定を行う)
  4−T[Enter](項目行から最終行まで色を付ける)
  2[Enter](2列目の日曜日に色を付ける)
  4[Enter](文字色は「赤」)
  [Enter](背景色は変更しない)

  SETP[Enter]
  3[Enter](色の指定を行う)
  4−T[Enter](項目行から最終行まで色を付ける)
  14[Enter](14列目の土曜日に色を付ける)
  3[Enter](文字色は「水色」)
  [Enter](背景色は変更しない)

祝日の色も変える場合は、同じようにしてSETP命令で変更してください。

 

上記の方法で作成したカレンダーは、担当別の行動予定表として使うと便利です。
また、複数月にわたる進捗表としてもお使いいただけます。

 

・補足

CALE命令について詳しくは、「命令辞典」をご覧ください。

 


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